キンクロハジロの受難!
期 日:2月20日(水)
場 所:滋賀県葛籠尾崎周辺
経 緯:日本野鳥の会大阪支部平日探鳥会開催中に、釣り糸に絡まったキンクロハジロを確認。
私(鳥類標識調査員)と動物病院勤務のリーダーと話し合い安全確認し救出可能と判断。
キンクロハジロの救出開始
まず最初に、入水して、釣り糸がどちらに(首又は翼)引っかかっているのかを確認した結果、
翼と判断して、いつも鳥類標識調査の作業と同じように翼を万歳させるようにして、釣り糸を
外す事ができました。翼には怪我が無い事を確認しました。
左手でキンクロハジロの首根元を掴み、右手で翼に絡んだ釣糸を外しました。
無事に釣糸から外した瞬間は、本当に嬉しかったです。
キンクロハジロの正面顔と横顔
キンクロハジロの正面顔をこれほど近くで見た事は無いです。探鳥会に参加された方は、キンクロハジロがこんなに小さいとは思わなかったと話されていました。双眼鏡、望遠鏡、目の前にして見るのでは全く違う世界だということが認識されました。
種名の通り虹彩は黄色です。冠羽(ちょんまげ)も見えます。
「ハジロ」意味は翼を広げた時の色模様
キンクロハジロの翼は、安全に広げると、次列風切羽から初列風切羽にかけて白い。
ここの羽根が白いというところからはじ「ハジロ」です。だからキンクロハジロ(金黒羽白)。
他にホシ、アカ、ヒメ等「ハジロ」と名前が付いているカモの種は共通してこの部位が白いです。
記録撮影した後、探鳥会に参加された方に見守られながら放鳥しました。彼が向かって行った先にはキンクロハジロの群れが現れていたのには驚きと感激が渦巻いていました。
動画で野鳥の会大阪支部の「鳥ガール」のツイッターに掲載中。良かったらご覧下さい。
リンク先:鳥ガール
https://wbsjosaka.com/tori-girl/index.html
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
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資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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