カワガラスの給餌内容
毎年2月から3月にかけて、箕面川のカワガラスCinclus pallasiiは繁殖期です。
なぜこんな早い時期にと思うのですが、これは給餌の為のエサの発生期間に関係があります。
彼らのエサは水生昆虫(カゲロウ・カワムシ)です。それらが、一番多く、水の中で発生するのは,
2月~3月なのです。カワガラスの繁殖期が自然の仕組みと関係している事がよくわかります
給餌の待機
カワガラスの親は川に潜り、カワムシやカゲロウなど口いっぱいにしてヒナの待つ巣へ向かいます。時々、周りの雰囲気を警戒して岩の上で待機する事もあります。
毎年、営巣する環境は類似しています。普段なら小さな滝の後ろ側に作られている巣が、今回は巣が見える状態になっていました。でも親鳥が、給餌する度に嘴だけ巣から見えている風景に少し感動しました。もうすぐ巣立ちかと思いながらその場を離れました。数日後、無事にヒナが巣立ちことが確認されています。
カワガラスの観察撮影は2020年3月13日(金)
箕面川で他に見られた野鳥
箕面川には他にキセキレイMotacilla cinereaやカルガモの姿がありました。キセキレイは餌を探しては休息する動きの中で、水浴びをする光景も見られました。喉元の色がまだ黒くなかったので,
性別は、はっきりわかりませんでした。
カルガモAnas zonorbyncbaは太陽の光を浴びて、一歩足で、眠たそうにしていました。彼の特徴である嘴の先端が黄色い所はどこから観察してもよく目立ちます。箕面川で繁殖するかどうかは分かりませんが微笑ましい姿が印象的でした。
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
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大阪城公園から北海道知床、山陰、四国、九州、沖縄県宮古島を範囲。時には
海外の鳥も案内することも。野鳥だけでなく日本酒にも詳しい。
資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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