『立山室堂 ライチョウと高山の野鳥』
日 時:2024年8月10日~11日
行 程:大阪駅→高速→多賀SA→尼御前SA→立山IC→立山室堂→みくりが池→宿
主催:旅の本棚
バードウォッチング ツアー | 旅の本棚 初心者でも安心 野鳥ガイド と行く初めてのバードウォッチング (tabihon.jp)
8月10日(土)
立山室堂ターミナルに15時少し前に到着しました。立山ドライブウエイを、登っていく途中、どんどん濃霧なのか雲の中なのか、立ち込めていくため少し心配していましたがバス駐車場に到着する寸前には奇跡的に青空が見えていました。
みくりが池
軽く足腰を個人でストレッチした後に、ビジターセンターに立ちより、ライチョウ出現情報を確認して、宿に向かいました。道中、カヤクグリやメボソムシクイの囀りを聞きながら宿に向かいました。約30分ほどで到着し16時から再出発としました。
ハイマツ帯のカヤクグリ
当日、一番近い時間帯で確認されたポイントに早速、向かいました。多少の階段のアップダウンがあり、参加者の皆さんのペースに合わせながら到着しましたがライチョウとの出会いはありませんでしたが道中、ハイマツ帯にてカヤクグリの姿をゆっくり観察する事ができました。夕食18時50に間に合うように、戻ってくる途中、閻魔台ポイントの所で後方からお客様より「ライチョウだ!」という声が聞こえました。少し、戻ったところでライチョウ雌が採餌しているところを観察する事ができました。ライチョウは私たちを気づいている雰囲気はなく、夢中で採餌していました。その後、宿に戻り、夕食を頂き、綺麗な星空を楽しみ、翌朝に備えました。
正面を向くライチョウ雌
8月11日(日)
夜明け前4時に宿ロビーに集合しました。木星が見えていました。準備して、歩き始めた途端、物陰を感じてヘッドライトで確認した所、ライチョウでした。お互いにビックリしてライチョウはすぐに過ぎ去ってしまいました。私たちは、前日に確認された付近でスタンバイしました。
夜明けの5時5分頃にはメボソムシクイ、カヤクグリがよく囀っていましたがライチョウの声があまり聞こえていませんでした。スタンバイした所はみくりが池温泉のそばで、昨年のツアーではもう少しよく聞こえていたのに、なぜか聞こえないという思いでもありました。夜が明けて、周りを見渡すことができた状況で、所々でスタンバイしながら、みくりが池周遊や出現傾向ポイントを基に探しましたが、なかなかライチョウの姿が見られない状況でした。時間も、どんどん過ぎていきました。パトロールされているレンジャーに出会い、話を聞きました。「今年は繁殖率も悪いし、出現も良くない」「人の少ない山へ移動しているのでは」という残念な回答が返ってきました。そういう傾向なら仕方がないかもしれないけど、何か他の鳥と出会えないかと思っていたら、目の前にウソの姿が雄雌で見られ、チングルマを採餌している風景を観察する事ができました。
また、珍しいカヤクグリの日光浴的な行動も見られました。
昨年は声はきこえたけど、ウソの姿は見られませんでした。写真はチングルマを啄むウソ♂。
チングルマ
カヤクグリの日光浴
そうしているうちに昼前となり、ビジターセンターでライチョウ確認報告した後に、バスに戻りました。この度は、長時間のバス移動でしたが無事にライチョウが見られ、高山の鳥としてウソやカヤクグリをゆっくり観察する事ができました。ツアーにご参加頂いた皆さま、立山縦走チームの皆さま、スタッフの皆さま、誠にありがとうございました。
確認種:10種
ライチョウ、ダイサギ、トビ、ツバメ、イワツバメ、ウグイス、メボソムシクイ、カヤクグリ、
キセキレイ、ウソ。
*ダイサギ・トビは下界道中で確認。
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
10代から80代までの幅広い顧客に、五感を使ったバードウオッチングをご案内。
大阪城公園から北海道知床、山陰、四国、九州、沖縄県宮古島を範囲。時には
海外の鳥も案内することも。野鳥だけでなく日本酒にも詳しい。
資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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