ヤンバルの森とヤンバルクイナ・ノグチゲラ・ホントウアカヒゲ

『やんばるの森 ヤンバルクイナ・ノグチゲラ・ホントウアカヒゲ』

日 時:2024年6月7日~9日

経 緯
来年の今頃に沖縄県北部にある「やんばるの森」でヤンバルクイナを観察する企画をしたいと思いました。そう思い始めたのは、今年の1月頃でした。数年前に地元の高速バス乗り場で待っている時に話しかけて頂いた方が、今回、ご案内頂いた現地ガイドの原戸鉄次郎さんでした。原戸さんとは、出会って以降、メッセンジャーで情報交換しながらお互いにいつの日か「やんばるの森」で、バードウオッチングしましょうと話していたことがようやく現実になりました。

6月7日(金)
伊丹空港8時37分に離陸し、那覇空港に10時25分に着陸。意外に早く、荷物が早く出てきたところで、原戸さんと合流。すぐに空港を出発。最初に定番の「三角池」に移動。バンの親子、チュウサギぐらいで特に目立つものはいなかったので北へ向かいました。途中、うるま市内で「てびちの煮込み」定食が美味しいお店でランチとなりました。

<てびちの煮込み>

昼食後は金武にある河口や田畑でウオッチングを開始しました。セイタカシギやリュウキュウツバメ、シロガシラの他に、干潟ではチュウシャクシギがミナミコメツキガニの集団、シオマネキの集団を狙っている風景が見られました。

<ミナミコメツキガニ>
次に向かったのは「喜如嘉」でした。イグサの栽培地で少し、湿地状態でした。リュウキュウヨシゴイを探しましたが姿はありませんでした。更に北上し、辺士名近くにある高校にある生物生態展示室を見学し、また海上にある岩礁でエリグロアジサシを確認しました。その数分後、宿に17時過ぎにチェックインしました。一旦休憩しました。

17時40分頃に宿を出発し、ダムへ向かいました。ダム到着後、白い花(イジュ)に止まるヒヨドリ、18時過ぎにノグチゲラの地鳴きを聞き、オキナワヒメハルゼミが鳴き始め、夕暮れを待ちました。周りが暗くなり、原戸さんが歩き始めました。光の優しい懐中電灯を照らし始めて10分後、足が止まり、光のある方向を見ると1羽のヤンバルクイナが浮かび上がっていました。数十年前に一瞬だけ観察した事がありましたが、今回は、ゆっくり距離を十分にとり、観察する事ができました。

<ヤンバルクイナ>
赤い嘴と脚、黒い翼、腹は横縞模様のある神秘的な鳥が、スコープを使うと目の前にいる感じでした。早速、スマスコとカメラを使用して撮影する事ができました。自分自身、嬉しくて少し興奮気味でした。ちょっとした神秘的な世界を後にして、宿に戻りました。宿では、たこ焼きぱーティーが初まっていて参加しました。そこでもバードウオッチャーファミリーとも出会いました。

6月8日(土)
夜明け前の4時に宿を出発。4時30分に展望台のある公園にて「やんばるの森」の野鳥のリスニングを楽しみました。4時40分からリュウキュウコノハズクが鳴き合い始め、5時2分にリュウキュウアカショウビン続けてヤンバルクイナがコミュニケーションを取るかの様にヤンバルクイナが鳴き合い、5時11分にアカヒゲが囀り始めました。その頃、太陽が上がり始め、公園内をコースごとに歩き始めました。ダム湖周辺のコースを歩き始めたころでした。アカヒゲの地鳴きが聞こえ始めたのでゆっくり歩き始めるとアカヒゲ雌が目と鼻の先に出現、そして少し離れたところにアカヒゲ雄が囀り始めていました。

<アカヒゲ雌>
何かあるぁと感じたのでコースを進みました。展望の効く、広場でノグチゲラの声がしたので、見まわすと一瞬だけ飛んで行く姿がみられました。公園内を後にして、林道を使って集落に下りていく途中、ノグチゲラの声が近くで聞こえ始めました。出会う機会があるかもという事で車を降り、待機し始めて10分ぐらいで目の前にノグチゲラの姿がありました。観察に夢中で撮影するのを忘れてしまいました。まだチャンスがあると思い、待機し始めた途端、再びノグチゲラが姿を現し、今度は無我夢中でシャッターを切りました。ファインダーにはノグチゲラの雄も雌もしっかり撮影されていました。

ノグチゲラ雌

ノグチゲラ雄
雄出会う機会があるかもという事で車を降り、待機し始めて10分ぐらいで目の前にノグチゲラの姿がありました。観察に夢中で撮影するのを忘れてしまいました。まだチャンスがあると思い、待機し始めた途端、再びノグチゲラが姿を現し、今度は無我夢中でシャッターを切りました。ファインダーにはノグチゲラの雄も雌もしっかり撮影されていました。
そして、車にて休息していたら、突然、今度はアカヒゲ雄が、ガードレールにアカヒゲが止まり、地上に降りてはエサを探し、時には「木の上」で止まりました。シャッターチャンスが繰り返し訪れました。興奮を押さえつけれられないほどの、良い巡り合わせとなりました。
アカヒゲ ガードレールに止まった。

アカヒゲ 止まる
その後、喜如嘉方面に再び、リュウキュウヨシゴイを探しに行きました。イグサの湿地を巡りましたがリュウキュウヨシゴイの姿は見られませんでしたがアカガシラサギの姿を確認する事ができました。宿に戻る前に道の駅にてヤンバルクイナのグッズを見つけ購入しました。朝が早かったので、少し早めの宿入りとなり夕食は宿近くのお店で海鮮料理や泡盛を頂きました

手びちの塩焼き

6月9日
最終日の早朝は雨となり、夜明け前観察は無くなり、西の集落から東の集落へ移動しました。道中にてコバノミヤマボタンに受粉するアオスジコシブトハナバチを観察しました。

アオスジコシブトハナバチ

コバノミヤマボタン
安田地区に入り、原戸さんが連絡を取って下さった、ヤンバルクイナ研究家の金城道男さんと十数年振りの再会となりました。1時間弱程、近況報告した後、記念撮影して、お別れをしました。そして最後に、ヤンバルクイナ生態展示室周辺を観察した際、地上にいるヤンバルクイナを観察して「やんばるの森」から出発し那覇空港を目指しました。道中、マングースから、やんばるの森を守るための最初の柵の確認もしました。この柵から始まり、今の「やんばるの森が守られている事」を原戸さんより、解説して下さいました。那覇空港には余裕をもって到着し、関西空港に到着しました。この3日間は、原戸様に大変お世話になりました。ありがとうございました。また現地でお会いした皆様、有難うございました。
見聞きした鳥
ズアカアオバト、キジハト、アカガシラサギ、ゴイサギ、チュウサギ、ヤンバルクイナ、シロハラクイナ、セイタカシギ、チュウシャクシギ、エリグロアジサシリュウキュウアカショウビン、リュウキュウコゲラ、ノグチゲラ、リュウキュウサンショウクイ、リュウキュウサンコウ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、リュウキュウツバメ、リュウキュウヒヨドリ。

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