日本野鳥の会大阪支部 『榎本佳樹氏 生誕150年事業』

日 時:2023年6月18日(日)
主 催:日本野鳥の会大阪支部
担 当:納家 仁氏 久下直哉
コース:箕面駅830→修行の古場1000(オオルリ全員確認)→箕面大滝1050→勝尾寺1326
『主 旨』
2023年は大阪支部創設当時に野鳥指導員として会の発展に寄与された榎本佳樹さん(大阪支部発行の「野鳥便覧」の著者で、野鳥の生態研究と愛護運動に尽力)の生誕150年にあたります。その功績を称え足跡を改めて広く世に伝えるため各種事業を展開します。(大阪支部HPより)

『当時の様子』
1939(昭和14)年6月11日、大毎野鳥の会後援の箕面山探鳥会が開催されました。参加者は80余名。東京から中西悟堂、大阪支部からは森田支部長、榎本指導員、堀田幹事等が参加。先づ箕面駅に多数営巣する腰赤燕を見、渓流に沿ふ緑の道を瀧へ。途中シジフカラ、コゲラ、カケス、ヒヨドリを聞き「政の茶屋」で休息、さらに探鳥を続け勝尾寺に至り、一同記念撮影。寺にて昼食後、榎本佳樹氏の野鳥愛護を強調する講演があった。あまりの熱演に一同水を打った如く、野鳥愛護の念を一入深めた。(「野鳥」昭和14年8月号から抜粋)(大阪支部HPより)

『結 果』
箕面駅に30名近いの参加者が集まり、コース説明、出現予想種を紹介して箕面勝尾寺に向けて出発しました。出会いたい鳥は箕面の初夏を代表する鳥『オオルリ』です。今シーズン、何度か滝道を歩き安定してオオルリが囀るポイントを見つけていましたので焦ることなく、ご案内し楽しむことができました。夏鳥はキビタキ、ヤブサメ、サンコウチョウ、ホトトギスの囀りによる確認となりましたが、出現種は33種となりました。

写真左:箕面駅集合し出発風景。写真右:オオルリ
2023年6月19日 見聞きした鳥33種 太字17種(1936年6月11日確認種)
キジバト、カワウ、ホトトギス、ミサゴ、コゲラ、リュウキュウサンショウクイ、サンコウチョウ
ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、キバシリ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、カワガラス、
イソヒヨドリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ。
日本野鳥の会大阪支部
https://wbsjosaka.com/bird/

6月17日 早朝の囀りと去年との比較
2023年6月17日 勝尾寺周辺 バードヒアリング23種 久下直哉
時間 種名
400ホトトギス
405サンコウチョウ同一2022412
408サンコウチョウ同一
410ヒヨドリ
412ホトトギス、サンコウチョウ同一、キビタキ2022413、オオルリ2022413
足下が見える明るさ
418ツツドリ
420メジロ、ハシブトガラス
青いフェンス
422ツツドリ、サンコウチョウ聞こえる同一、ヒヨドリ2022420、メジロがメイン、
426ホトトギス
427ウグイス
429斜面杉倒木地点
オオルリ止まり確認
429フクロウ(2022423、ツツドリ2022434、連続的に鳴く
435サンコウチョウ同一
439センダイムシクイ(2022:440)
440メジロの声小さめ
446ヒガラ
449サンコウチョウ同一、オオルリ、キセキレイ、エナガ、ヤマガラ、
500ダムに続く道
オオルリ、サンコウチョウ別個体、ホオジロ、サンショウクイ、ツバメ
501キバシリよく鳴く、ヤマガラ、キビタキ
506ヒガラ、キビタキのみ
508コゲラ、アオゲラ、キジバト
511研究路5
オオルリ、サンコウチョウは鳴かない
545夏鳥がほとんど鳴かない
2022年と比較して2023年はクロツグミの囀りの確認は無かったが、ホトトギスの囀りがあった。サンコウチョウは昨年同様に飛来していたが2ヶ所での確認。また、昨年の夏鳥及び留鳥の鳴き始めが、数分違い(太字)というのも興味深い結果となった。
昨年の詳細に関しては、むくどり通信2022年8月号No.274に掲載されている。

 

 

 

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