ツバメに学ぼうin豊中不動尊


日 時:2020年7月18日(土)
会 場:豊中不動尊 能舞台見所
募 集:一部二部共に30名満席
経 緯:コロナ新型ウイルスの影響により、バードツアーガイドの業務が休業となり、時間を作
ることができた為、久しぶりにツバメの観察を豊中不動尊にて開始(5/17頃)しまし
た。観察している度に、お参りに来られる方からツバメの質問を受ける事が多くなり、
ご住職と相談(6月上旬)した結果、ツバメのお話会をしようということになりました。

ツバメのお話


今回、お話をさせて頂いた内容は主に、ツバメとはどんな鳥(特徴・くらし・)、給餌回数、豊中不動尊におけるツバメの繁殖状況、ツバメの子育てのハプニング、塒入りについて約40分ほどお話させて頂き、その後、参加者からの質問を頂く形にしました。お話の一部は以下の通り。
<ツバメの特徴と暮らし>
ツバメ Hirundo rustica (ヒルンド ラスティカ:農村にいるツバメの仲間)
特 徴:日本で子育てするために、東南アジアから渡って来る夏鳥。民家や寺社などに巣を作る鳥。
特 徴:成鳥は額と喉は赤褐色、頭から背中は青色光沢がある。雄は雌に比べ尾が長い。腹は白。特 徴:ヒナは全体的に色が鈍く、背中の色は光沢が無い。尾が短く、嘴の基部が黄色。
暮らし:3月中旬に飛来。4月上旬に巣作り・中旬に産卵し抱卵。5月上旬に孵化、中旬から子育
て6月上旬に巣立ち。中旬に2回目の巣作り開始。7月上旬に子育て、下旬に巣立ち。
8月上旬から下旬は赤坂下池にて「ねぐら入り」。9月ツバメ減少、10月、すべて南国へ。

参加者からの質問


一部二部で共通した質問は、ツバメの寿命、渡りルート、雄雌の違い、餌はどこでとってくるのか、巣材はどこで取ってくるとか、親鳥とヒナはいつまで一緒に行動するのか、色々、頂きました。とても熱心に質問してくださりました。嬉しかったです。

ご住職より


ご住職からは最後にお言葉『法位に住する』を頂きました。
“は存在という意味で”“は位、身分ではなく役割といういう意味と話されました。
ツバメに置き換えてみると、「ツバメの親鳥の存在は、一生懸命に子育てをして自分の子孫を後世に残す
役割がある」という風に説かれて、いつも業務の合間に観察されて感じたそうです。
今回のイベントはご住職を含めてスタッフの皆さんのご理解があった上での開催となりました。ありがとうございました。ツバメの巣を作られるとやはり、境内や壁、床に糞が落ちて汚れるため、嫌がられることが多くご理解頂けないこともあります。豊中不動尊の裏には、島熊山という丘陵地帯と池がありツバメにとって巣を作る最高の立地条件になっているようです。これからもご理解いただきながら、ツバメも住める豊かな環境が続くことを祈りたいと思います。ご参加、頂いた皆様ありがとうございました。

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