オオカラモズの正面顔
オオカラモズLanius aphenocercusと私の出会いの最後は、2016年2月に島根県斐伊川河口でした。今回の出会いは4年ぶりに滋賀県能登川河口(2020.3月)となりました。正面から腹にかけて白く、止まっていたらすごく見つけやすい鳥でした。今回は行動範囲が畑地を中心で、彼らが移動する度にカメラマン、ウオッチャーも一緒に動いていました。
地上で採餌
オオカラモズは、身近に見られるモズLanius bucephalusと比較すると非常に大きいです。全長のサイズとしてオオカラモズ31cm、モズは20cmで、約10cmの差があります。
また、色合いも全く違います。頭上、背、腰は灰色、額と眉斑、喉以下の下面は白い。飛翔したら初列風切、次列風切の基部、次列風切先端、三列風切が白いのが特徴です。写真は地上に降りて餌となるミミズなどを探しているところです。撮影距離は80m以内です。
電線に止まり警戒
オオカラモズは分布としてウスリー、モンゴル、中国北東部で繁殖し、冬季は中国南東部や朝鮮半島に渡り越冬します。日本でも数少ない冬鳥として飛来します。2020年は滋賀県と埼玉県で出現しました。
滋賀県の個体は多くのウオッチャーがいる中、警戒は薄いながらベストポジションに良く止まってくれて観察・撮影もしやすい個体でした。これからまた、繁殖地へ戻っていくことでしょう。また来年も出会えることを期待しながら現場を離れました。
オオカラモズの観察撮影は2020年3月6日(金)滋賀県
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
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大阪城公園から北海道知床、山陰、四国、九州、沖縄県宮古島を範囲。時には
海外の鳥も案内することも。野鳥だけでなく日本酒にも詳しい。
資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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