服部緑地公園は大阪4大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)の一つ。大阪府公園協会が管理し、約126.3ヘクタールで甲子園33個分という広大な敷地。公園内には緑豊かで新宮池やうづわ池といった10以上の池が点在しています。また松林や梅林、竹林、雑木林があり、飛来する野鳥も年間約70種、季節を通して観察されている。写真は緑地公園駅西口改札出たところ付近。
私が服部緑地公園でバードウオッチングを始めたのは1989年3月19日に都市緑化植物園が主催した観察会に参加したことが最初でした。ここで初めてヒレンジャク(写真)、キレンジャク、そしてカワセミと出会いバードウオッチングの世界に入ったともいえると思います。
私の好きなポイントは新宮池
私の緑地公園の好きなポイントは新宮池です。緑地公園駅西口改札から緑道に出て下って行くと橋があり、橋を渡って左に進めば突き当りに見えてくる池です。堤防にあがると、池全体を見渡すことができます。季節的には私自身、冬12月頃から春4月頃をいつもメインにバードウオッチングを楽しんでいます。
なぜなら必ずと言って良いほどカワセミと、出会えるチャンスがあるからです。ウオッチャーとしてカワセミはいつ見ても幸せな気持ちにさせてくれます。カワセミは頭部から背にかけて宝石のようなコバルトブルーで橙色の胸の模様、鳴き交わす声が可愛く感じます。出現する時間もだいたい決まっています。
また冬の間はハシビロガモの群れ、マガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、時にはミコアイアサが群れることがあります。春になると周りの背の高い松林にて、アオサギがコロニー(集団営巣)を作り始めます。アオサギは巣材を探しに堤防沿いに木々小枝が落ちているところへ探しに来ています。アオサギは落ちている枝は長さ、太さを選り分けながら、バランスよく中心を嘴でつまんで、巣に持って行きます。春になると嘴が桃色に変わり、アイシャドーしたアオサギの一番奇麗な時期です(写真)。いずれ巣が完成し、ヒナが生まれて、6月中頃にはそれぞれ巣立ちしていくことになります。季節の移り変わりのポイントとであり、新宮池はバードウオッチングの身近な聖地とも言えるかもしれません。
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
10代から80代までの幅広い顧客に、五感を使ったバードウオッチングをご案内。
大阪城公園から北海道知床、山陰、四国、九州、沖縄県宮古島を範囲。時には
海外の鳥も案内することも。野鳥だけでなく日本酒にも詳しい。
資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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