調査日①:2024年4月22~23日 2日間
調査日②:2024年5月02~04日 3日間
毎年、春の渡りの調査として兵庫県北部但馬海岸。沿いの日本海に突き出した林内で鳥類標識調査を実施している。調査開始は2001年から開始している。いつの日かまとめたいと思う。今年も2回に分けて5日間、調査を実施した。5日間で13種33羽新放鳥、再捕獲(リターン)2種2羽放鳥した。有意義な調査結果となった。調査協力して頂いた皆様、有難うございました。
*鳥類標識調査:渡り鳥と足環|山階鳥類研究所 (yamashina.or.jp)
調査地:兵庫県豊岡市但馬海岸
但馬海岸の夜明けは5時。
海岸林の林内にカスミ網を設置
林内のカスミ網設置風景
作業場所風景 桜の木の下で
<日別放鳥>
4月22日 4種6羽
放鳥種類:ヒヨドリ3、アカハラ1、クロツグミ1、シメ1
調査地には昼前に到着し、網張をセッティングして調査を開始した。昼過ぎでも鳥の動きがあり、渡りとして夏鳥は2種、冬鳥1種が入った。シメの嘴の色が、薄いピンク色から青灰色に変化していた。夕暮れまで調査し、最後にクロツグミが入って終了した。
シメ 嘴の色に注目。
4月23日 3種3羽
放鳥種類:ヒヨドリ1、シジュウカラ1、キビタキ1
夜明け前より、鳥の動きが薄いため、少し早めの調査終了とした。最後に、キビタキを放鳥する事ができた。
ヒヨドリ
5月02日 5種10羽
放鳥種類:ヒヨドリ3、メジロ3、ヤマガラ1、エナガ1、キビタキ2
夜が明けたぐらいに現地に到着、風があったため、様子を見てから網張をセッティングした。渡り性のヒヨドリ、メジロを放鳥。キビタキも2羽放鳥した。
エナガ 成鳥 目のアイリングが黄色
エナガ 幼鳥巣立ち雛はアイリングが赤い
5月03日10種12羽
放鳥種類:ヒヨドリ1、メジロ4、シジュウカラ1、アオゲラ2、コゲラ1R、キビタキ1R
:コルリ1、アカハラ1、エゾムシクイ1、オオルリ1
夜明け前に到着し、最初の見回りでコルリ、そしてリング付きのキビタキを回収した。コルリは、囀ってはいなかった。
コルリ:翼全体が昨年のままの為、第1回夏羽雄
キビタキ♂成鳥
キビタキはリング付のリターンとなり、同一調査地の久下放鳥で2021年5月3日でした。3年前の同日時と確認して再会できたこと、同じ地域に、戻ってきている事を確認できたことは、鳥類標識調査ならではの結果となった。
アオゲラ♂:頭頂羽の赤さに注目
アオゲラ♂は後頭部の赤さに注目。
アオゲラ♀は嘴付け根から額、頭央まで赤くない。
アオゲラ♀は登頂中央から後半にかけて赤い。
また、アオゲラも時間差で雌雄を放鳥した。雌雄の識別に有効な頭頂羽の赤い羽根の生え際が、
よく判ったし、初めてメスを放鳥したと思う。
アカハラ♂は目先が中心に黒褐色
オオルリ♀
夕暮れ際に、エゾムシクイ、オオルリ♀、アカハラ♂を放鳥して締めくくった。
5月04日 2種2羽
放鳥種類:ヒヨドリ1、カラアカハラ1
最終日、最初の回収でカラアカハラ雄第1回夏羽を回収、放鳥した。過去には、2009年に初放鳥で兵庫県初記録以降、2021年と放鳥している為、今回で3羽目となる。
カラアカハラ ♂第1回夏羽
カラアカハラ 正面
カラアカハラ 瞬膜
<調査期間中のランチ>
いつも年1回の楽しみにしている。
4月23日は海の道の駅のお刺身ランチに生牡蠣を追加してオリジナルランチにした。
5月2日は、いつも楽しみで竹野町にある海鮮専門のお店で地魚の海鮮丼は最高です。
看板メニュー
最終日のランチは市内にある割烹のお店のランチ。大将と久しぶりに出会えた事も嬉しかった。
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
10代から80代までの幅広い顧客に、五感を使ったバードウオッチングをご案内。
大阪城公園から北海道知床、山陰、四国、九州、沖縄県宮古島を範囲。時には
海外の鳥も案内することも。野鳥だけでなく日本酒にも詳しい。
資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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