『有明海のシギやチドリ 春の渡り』
日 時:2024年5月6日~8日
行 程:大阪南港フェリーT→新門司港→東与賀干潟→荒尾干潟
主 催:旅の本棚
5月7日(火)
フェリーが新門司港にほぼ定刻通りに到着し、専用車に乗り換えて、高速道を利用して東与賀干潟に向けて出発した。満潮は8時30頃の為、7時30頃を到着を目指しました。干潟には7時45分頃、に到着し、すぐに堤防から干潟を見渡しました。どんどんと、潮が満ちてきている風景が見られました。堤防からは、シギやチドリ類が、群れになって飛び交う風景に、参加者全員で感激していました。
チュウシャクシギが飛び交う。
クロツラヘラサギ 幼鳥が飛ぶ
双眼鏡や飛翔写真で、アオアシシギ、チュウシャクシギ、ハマシギの群れが、一団として右往左往している様子が確認できました。2羽ほどクロツラヘラサギが飛翔して行きました。
満潮時間に達すると、潮が引き始めました。同時にしぎやチドリが干潟が現れ始めた所に集まり始めました。私たちも、堤防から干潟近くまで歩き始めました。そばに行くと、最初はシギやチドリがいっぱいに双眼鏡に入ってきて何から見たら良いのか圧倒されました。でも彩が目立つ種類や小さい群れで集まっている種類を確認していくと、種類が判らなくても種類の違いが判ってくると思いました。だから、現場では私の方から、目立っているシギやチドリに関してお伝えしました。
ハマシギ、トウネン、チュウシャクシギ、メダイチドリが一斉に飛び立ち乱舞
ハマシギ、トウネン、チュウシャクシギ、メダイチドリが目立ちました。それらは南港野鳥園でも見られますがここでは数の規模が、違います。あっという間に、潮が引いて行き始めるとシギ・チドリも移動してしまい、私たちも専用車に戻りました。
次に向けて行ったポイントは、国内で一番新しいコウノトリのペアーが繁殖しているポイントでした。道中、カササギの姿を見終えた後、ちょっとしたハプニングがありましたが、無事にコウノトリのポイントへ到着し、野鳥の会佐賀支部からのご案内があり、雛3羽が時々、顔を見せてくれました。写真のコウノトリは兵庫県豊岡市出石で巣立った個体です。シギやチドリ、コウノトリを満喫し、私たちは、熊本県荒尾方面へ移動しました。
5月8日(水)
今回2カ所目の干潟として、荒尾干潟を選びました。まずは荒尾干潟水鳥湿地センターへ向かいました。お世話になる現地ガイドのYさんとの合流、そしてセンタースタッフのNさんとの7年振りの再会でした。早速、シギやチドリが集結しているポイントに直行し、過去に見覚えのある風景が見えてきました。オオソリハシシギの(夏羽)レンガ色の一群、白黒ゼブラ模様のダイゼンの一群の2種構成でコラボしている波打ち際の群れの数は本当に美しい風景でした。
波打ち際に休息するシギやチドリ
その一団が飛び立っては同じ位置に戻り、だんだん私たちの観察の目線に近い所までやって来た事に感激しました。
ダイゼン5とハマシギ1,後方にミユビシギ1
ダイゼンの飛翔着地
オオソリハシシギ、キアシシギ、ダイゼン、の他にオバシギ1羽確認できた。
お昼のランチ 地魚クチゾコ
その後は海岸を少し北に行き港周辺でもキアシシギの群れを楽しみました。最後に私自身がいつもお世話になっている割烹のお店で地魚の和食ランチを頂きました。
最後に現地ガイドのYさんより荒尾干潟がラムサール湿地に登録さるまでの経緯やYさんの荒尾干潟への愛情を感じる冊子とバッチを頂いて新幹線小倉駅に向けて出発しました。
ツアーにご参加頂いた皆様、この度は、ご参加頂き誠にありがとうございました。皆様のご協力で無事に終了しました。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
確認した野鳥の種類 2日間
ツクシガモ、カルガモ、キジバト、ズグロカモメ、コウノトリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、
バン、ダイゼン、シロチドリ、メダイチドリ、オグロシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、キョウジョシギ、オバシギ、コオバシギ、トウネン、ハマシギ、ズグロカモメ、トビ、ミサゴ、ハシブトガラス、カササギ、ヒバリ、ツバメ、モズ、ヒヨドリ、メジロ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ。41種
バードガイド 久下直哉(くげなおや)
10代から80代までの幅広い顧客に、五感を使ったバードウオッチングをご案内。
大阪城公園から北海道知床、山陰、四国、九州、沖縄県宮古島を範囲。時には
海外の鳥も案内することも。野鳥だけでなく日本酒にも詳しい。
資 格:鳥類標識調査員 鳥見歴30年 ガイド歴16年 詳しいプロフィール。
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